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- 眼瞼痙攣(けいれん)・腫瘍
こんなお悩みありませんか?
- まぶたが頻繁にぴくぴくと痙攣する
- まぶしさを強く感じて、まばたきが増えている
- まぶたが開きづらい
- まぶたに小さなできものや腫れがある
- 顔の一部が引きつるような感覚がある
眼瞼痙攣(けいれん)について
眼瞼痙攣とは?
眼瞼痙攣は、眼輪筋(まぶたを閉じる筋肉)が不随意に収縮する病気で、「本態性眼瞼痙攣」とも呼ばれます。結膜炎や角膜炎、ドライアイなど他の原因によるけいれんとは異なります。主に40~70歳の中高年に多く、特に女性によく見られます。
正常なまぶたの開閉は、開くための筋肉(眼瞼挙筋)と閉じるための筋肉(眼輪筋)のバランスによって制御されています。眼瞼痙攣ではこのバランスが崩れ、閉じる方の筋肉が過剰に働いてしまいます。
眼瞼痙攣の症状
眼瞼痙攣の症状は徐々に進行します。視力そのものには影響がないものの、機能的には目が開かなくなる恐れがあるため、早めの受診が望ましいです。
初期には下まぶたの
ぴくぴくする感じから始まり、
徐々に上まぶたにも
症状が広がります。
進行するとみられる症状
- まばたきが頻繁になる
- 明るい場所で異常な眩しさを感じる
- 目を開けているのが困難になる
重症の場合
- 目を開けるために手を使う必要が出てくることもある
- 屋外や屋内での強い光に敏感になる
- 目の乾燥感や痛みがある
- 人混みでの移動が困難になる
- 物にぶつかりやすくなる
- 戸外での太陽光や風に敏感になる
- 運転への不安から避けるようになる
- 片目をつぶって過ごすことがある
眼瞼痙攣の原因
眼瞼痙攣の明確な原因は未だ不明ですが、ストレスが関与することが考えられています。顔の筋肉、特に眼輪筋は、脳からの顔面神経によって制御されており、その異常が痙攣を引き起こすとされています。
またドライアイ、緑内障の点眼薬、眼精疲労など眼の疾患やそれに対する治療が関連していることもあります。まれに、脳の病気が原因となっている場合もありますので、総合的な診断が必要です。
眼瞼痙攣の検査と診断
痙攣が生じているときには診断はつきやすいです。
そうでない場合
- まぶたを強く閉じる
- 唇を伸ばす
- 強い光を目に当てる
痙攣を誘発して検査をおこないます。
他の病気(顔面けいれん、眼瞼ミオキミア、眼瞼痙攣を伴う眼瞼下垂など)との鑑別が非常に大切ですので、眼科専門医のもとでしっかりと検査を受けることが大切です。
眼瞼痙攣の治療方法
ボツリヌス療法
眼瞼痙攣の最も効果的な治療法です。ボツリヌス菌の毒素を注射し、痙攣を抑制します。効果は一時的で、2~3ヶ月ごとの治療が必要ですが、多くの患者さんで良好な効果が得られています。
薬物治療
人工涙液の点眼や、筋肉の緊張を和らげる内服薬の投与がおこなわれることがあります。ただし、効果は限定的なことが多いです。
手術
薬物治療やボツリヌス療法が効果的でない難治性の場合には、まぶたの筋肉や皮膚を短くする手術が選択されることがあります。
眼瞼腫瘍について
眼瞼腫瘍とは?
まぶたに生じる腫瘍には良性と悪性の両方が存在します。多くの良性腫瘍は健康に大きな問題を引き起こすことはありませんが、外見だけでは良性と悪性を区別できないことがあります。外見が良性であっても大きく成長する腫瘍は、切除して病理検査を受ける必要があります。また、見た目が気になる場合も切除の選択肢が考えられます。
よくある良性眼瞼腫瘍
ものもらい(麦粒腫)
脂腺や汗腺の細菌感染で、抗菌薬による治療がおこなわれます。
母斑(ほくろ)
メラニン色素を含む細胞の集合が原因で、手術やレーザー治療により除去可能です。
脂漏性角化症
加齢によって生じる良性の腫瘍で、手術によって容易に切除できます。
乳頭腫
まぶたの縁によく見られる良性増殖腫瘍で、局所麻酔下での手術により切除できます。
霰粒腫
マイボーム腺の脂質が溜まり炎症を引き起こすもので、手術が必要です。
眼瞼黄色腫
脂質を多く含む細胞が原因で皮膚下に形成される淡黄色の腫瘍で、手術による切除が必要です。
汗管腫
液体窒素による凍結治療や表面を削る治療が選択されることがあります。
悪性眼瞼腫瘍
基底細胞癌
まぶたに最も頻繁に見られる悪性腫瘍で、遠隔転移は稀ですが、手術による切除が必要です。
扁平上皮癌
角化細胞から発生し、転移リスクが高いため、手術の他に化学療法や放射線治療が適用されることがあります。
脂腺癌
成長速度が速く、リンパ節転移のリスクを伴うため、広範囲の切除と再建手術が必要です。
メルケル細胞癌
高い悪性度を持ち、リンパ節転移のリスクが高い腫瘍です。徐々に成長するため、早期の診断と治療が重要です。
眼瞼腫瘍の治療方法
眼瞼腫瘍の治療は、腫瘍の種類、大きさ、位置によって異なります。多くの場合、局所麻酔のもとで手術がおこなわれ、腫瘍を周囲より広く切除し、病理検査に提出します。小さな病変の場合は、抗菌薬の使用ができますが、大きな病変の場合には縫合が必要になることがあります。腫瘍を切除した後も、部分的な残存や再発の可能性があるため、治療は慎重に進められます。
当院では、眼瞼痙攣や眼瞼腫瘍に関する
専門的な診断と治療をご提供しています
まぶたの異常でお悩みの方は、お早めに水野眼科にご相談ください。正確な診断と適切な治療で、症状の改善を目指します。
