近視・遠視・
乱視について

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こんなお悩みありませんか?

  • 遠くの看板や表示がはっきり見えない
  • テレビを見るときにいつも目を細めている
  • 車の運転中に道路標識が見づらい
  • 黒板やプレゼンテーションの文字が見えにくい
  • 夜間の運転で対向車のライトがまぶしく感じる

目のしくみとピント調整

目はカメラのような仕組みで、角膜と水晶体がレンズの役割を果たし、網膜にピントを合わせることで物が見えます。水晶体の周りの筋肉が厚みを調整し、遠近のピント合わせ(調節)をしています。
正常な目(正視眼)では、遠くから来た光が網膜上にきれいに焦点を結び、調節力を使って近くも見えます。近視は網膜の前、遠視は網膜の後ろにピントが合ってしまい、乱視はピントがぼやける状態です。これらを総称して「屈折異常」と呼びます。

近視

近視とは

近視とは

近視とは、近くのものにピントが合いやすい一方で、遠くのものにピントが合いにくい状態を指します。調節力を働かせない状態で、平行光線が網膜より前に焦点を結んでしまう状態です。遠くを見るときは像がぼけて見えますが、近くを見るときには、光りが広がる方向で目に入ってくるため、焦点は網膜に近づき、眼鏡なしでもはっきり見ることができます。凹レンズで矯正します。

近視の症状

  • 遠くの看板や表示がはっきり見えない
  • 黒板の文字が見づらい
  • 車の運転中に標識が読みにくい
  • テレビを見るときに目を細める

一般的な近視の他に、強度の近視が進行して網膜などに影響が出る「病的近視」もあります。この場合は黄斑部出血や網膜剥離などの合併症が起こることもあり、定期検査が特に重要です。

近視の原因

遺伝的要因

近視には遺伝的な要素があります。両親が近視でない場合と比べて、片方の親が近視の場合は2倍、両親とも近視の場合は5倍近視になりやすいと言われています。

環境要因

近年の研究では、スマートフォンやタブレット、携帯ゲームの長時間使用、外遊びの減少などの生活習慣が近視の発症や進行に関係していることがわかっています。特に成長期のお子さんは、近くを長時間見続けることで眼球が前後に伸び(眼軸長が伸び)、近視が進行しやすくなります。

近視の矯正・治療方法

眼鏡

最も一般的な矯正方法です。装着・取り外しが簡単で、お子さんでも扱いやすく、目に直接触れないため安全です。スポーツ時に邪魔になったり、曇ったりすることがデメリットですが、近年は軽量で曇りにくいものも増えています。

コンタクトレンズ

視野が広く、見た目も自然なのが特徴です。スポーツにも適しています。ただし、眼鏡より管理が大変で、装着や取り外しに慣れが必要です。また正しく使用しないとアレルギー性結膜炎やドライアイのリスクが高まります。

オルソケラトロジー

就寝時に特殊な形状のハードコンタクトレンズを装用し、角膜の形を一時的に変えることで、日中は裸眼で過ごせる治療法です。スポーツをする方や日中のコンタクトレンズ装用が難しい方に適しています。治療を中止すると約1ヶ月で元の状態に戻ります。遠視や強度の近視・乱視には不向きで、保険適用外です。

低濃度アトロピン点眼

主に6~12歳のお子さんを対象とした近視進行抑制治療です。就寝前に1滴点眼するだけの簡単な方法で、研究では近視の進行を約60%抑制する効果が確認されています。
水野眼科では、お子さんから大人まで、生活スタイルや目の状態に合わせた最適な近視の矯正方法をご提案しています。近視でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

遠視

遠視とは

遠視は、光が網膜の後ろで焦点を結ぶ状態です。近くのものが見えづらく、遠くを見るときも目の筋肉を使うため疲れやすいのが特徴です。
一般的に「遠くはよく見える」と思われがちですが、実際には遠くを見るときも調節力を使っているため、長時間の使用で目が疲れます。特に調節力が低下する40代以降は、近くも遠くも見づらくなることがあります。
子どもは調節力が強いため、遠視があっても視力検査で問題ないことがありますが、無理な調節による疲れや集中力低下につながることがあります。

遠視の症状

  • 近くのものが見えづらい
  • 長時間の読書や作業で目が疲れる
  • 頭痛や肩こりがある
  • 集中力が続かない
成人の場合

デスクワークやスマホ使用時に目の疲れ、ドライアイ、頭痛、肩こりなどが現れやすくなります。特に近距離作業が多い職業の方は注意が必要です。

子どもの場合

目が疲れやすい、勉強に集中できない、視線がずれる、顔を傾けて物を見るなどの症状が見られることがあります。斜視や弱視につながる可能性もあるため、早期発見が重要です。

遠視の原因

  • 眼球が小さい
  • 角膜や水晶体の屈折力が弱い

赤ちゃんは通常、眼球が小さいため遠視傾向にありますが、成長と共に正常化することが多いです。しかし、眼球の発達が不十分だと遠視が残ります。

遠視の矯正・治療方法

子どもの場合

視力の発達は8歳頃までに完成するため、それまでに適切な眼鏡で矯正することが大切です。特に斜視や弱視の傾向がある場合は早期治療が必要です。

大人の場合

眼鏡・コンタクトレンズ(凸レンズで矯正します)
多焦点眼内レンズ(遠視と老眼を同時に治療できる方法もあります)

日常生活に支障がなければ、矯正は必須ではありませんが、目の疲れや頭痛がある場合は検査をおすすめします。

乱視(屈折異常)

乱視とは

乱視は、角膜や水晶体の形が歪んでいるために、光が一点に集まらずぼやけて見える状態です。
通常、健康な目では角膜と水晶体が完全な球面レンズのような形をしていますが、乱視がある場合はラグビーボールのような形になり、縦と横で屈折率が異なります。その結果、一点で焦点が合わず、ものが二重に見えたりぼやけたりします。
多くの方は軽度の乱視を持っていますが、程度によっては日常生活に支障をきたすことがあります。特に夜間や薄暗い場所では症状が強くなります。

乱視の症状

  • ものがぼやけて見える
  • 文字や線が二重に見える
  • 夜間に光がにじんで見える(ハローが見える)
  • 目が疲れやすい、頭痛がする
  • 長時間の読書や作業で集中力が落ちる

乱視があると常に目の筋肉を使ってピントを合わせようとするため、疲れやすくなります。また症状は薄暗い場所や夜間に特に強く現れるのが特徴です。

乱視の原因

乱視の主な原因は角膜や水晶体の形状の歪みです。この歪みがなぜ生じるのかは完全には解明されていませんが、次のような要因が考えられています。

  • 先天的な要素(生まれつきの角膜の形状)
  • 眼球の成長過程での不均一な発達
  • 眼圧の不均一性
  • まぶたからの圧力(特に上まぶたが重い場合)
  • 角膜の病気や手術後の影響

軽度の乱視は珍しくなく、多くの人が持っていますが、症状が出ない程度であれば治療の必要はありません。

乱視の矯正・治療方法

眼鏡

乱視用の特殊なレンズ(円柱レンズ)を使用して矯正します。近視や遠視と乱視が一緒にある場合は、それらも同時に矯正できます。

コンタクトレンズ

乱視用のトーリックレンズや球面レンズで矯正します。強度の乱視の場合は、ハードコンタクトレンズが効果的なことが多いです。ハードレンズは角膜の表面に涙の層を作り、乱視を補正する効果があります。

手術
  • レーシック(角膜の形を変えて乱視を矯正)
  • 角膜インレイ手術(角膜内にリングを挿入して形状を調整)
  • 眼内レンズ挿入(水晶体を人工レンズに置換)

手術は視力が安定している成人に適しており、保険適用外となることが多いです。

近視・遠視・乱視を放置せずにまずは水野眼科にご相談ください

近視・遠視・乱視を放置せずにまずは水野眼科にご相談ください

軽度の乱視であれば日常生活に大きな支障はないかもしれませんが、目の疲れや頭痛の原因になることがあります。水野眼科では、患者さんお一人ひとりの乱視の状態に合わせて最適な矯正方法をご提案いたします。どうぞお気軽にご相談ください。

072-727-6361

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