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- 色覚異常について
こんなお悩みありませんか?
- 信号の色がわかりにくい
- 特定の色の組み合わせの見分けがつきにくい
- 最近色の見え方が変わったように感じる
- お子さまの色の認識が他の子と違うかもしれない
- 色の識別が必要な職業に就きたいが不安がある
色覚異常とは
色覚異常とは、色の認識や違いの識別が正常の人とは異なる状態を指します。色覚異常は「先天性」と「後天性」の2つに大きく分けられます。
代表的な症状
- 色の違いが分かりにくい
- 違う色でも同じ色に見えたりする
先天色覚異常
先天色覚異常は、生まれつき色覚に異常がある状態です。遺伝や遺伝子の異常により発症します。
特徴
- 生まれつき色覚異常があっても、視力は正常で視野の欠損もない場合が多い
- 両眼に同じように現れる
- 症状は進行しない
- 男性に多く見られる(遺伝の仕組みによる)
種類
| 1型色覚 (第1色覚異常) |
赤周辺の波長が判別しにくい |
|---|---|
| 2型色覚 (第2色覚異常) |
緑周辺の波長が判別しにくい |
| 3型色覚 (第3色覚異常) |
青周辺の波長が判別しにくい |
色の判別がやや難しい状態を「色弱」、完全に分からない状態を「色盲」と呼ぶこともありますが、現在は「色覚異常」という言葉で統一されています。
後天色覚異常
後天色覚異常は、生まれたときには正常だった色覚が、何らかの原因で後天的に発症した状態です。
特徴
- 片目のみの場合や左右で症状が異なる場合がある
- 症状が変化・進行することがある
- 視力低下や視野障害を伴うことが多い
主な原因
- 網膜の疾患(錐体ジストロフィ、網膜色素変性症、糖尿病網膜症など)
- 緑内障
- 加齢
- 脳の障害
- 心因性視覚障害
色覚異常の色の見え方
色覚異常があると、特定の色の組み合わせが区別しにくくなります。
一例
- 赤と緑の区別がつきにくい
- 青と紫の区別がつきにくい
- 明るい赤と黄色の区別がつきにくい
見え方は人によって異なり、軽度な場合は日常生活にほとんど支障がないこともあります。重度の場合は、信号機の色の判別などに困難を感じることがあります。
色覚異常の検査方法
仮性同色表(石原色覚検査表)
数字や図形などがさまざまな色の点で描かれた表を使い、何が見えるかを答える検査です。最も一般的な検査方法です。
色相配列検査(パネルD-15テストなど)
複数の色の小さな丸い道具を色の順番に並べる検査です。
ランタンテスト
赤、緑、青の色光を使う検査で、主に航空・海運・鉄道関係の職業適性検査に用いられます。
アノマロスコープ
機械をのぞき込み、円の上半分と下半分の色が同じになるように調整する検査です。
進学や職業選択で注意すること
色覚異常があると、一部の職業選択に影響が出ることがあります。
色の識別が特に重要な職業
- 運転士(電車、バス、タクシーなど)
- パイロット
- 警察官、消防士、自衛官
- 美容師、デザイナー、印刷関係
色覚異常の程度は人によって異なり、多くの場合は工夫や対策によって仕事に支障なく従事できます。大切なことは、自分の状態を正しく理解し、適切に対応することです。
色覚異常と診断された方へ
色覚異常と診断された場合、まずはご自分の状態を正しく理解しましょう。
先天性の場合
- どのような色の組み合わせが見分けにくいのかを知りましょう
- 必要に応じて日常生活や学校・職場での対策を考えましょう
- 特に配慮が必要な場面(信号機の見方など)に注意しましょう
後天性の場合
- 原因となっている眼疾患や全身疾患の治療を優先します
- 定期的に検査を受け、症状の変化に注意しましょう
色覚異常は人によって状態に大きな差があります
色が判別しづらいと感じたら、眼科での検査を受けることが大切です。特に大人になってから色の見え方に変化を感じた場合は、眼疾患が隠れている可能性がありますので、お早めに受診しましょう。水野眼科では色覚検査をおこなっておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。
